複数のユーザーが同時に作業しているときに Alteryx でその Excel ファイルにアクセスする方法
はじめに:
ユーザーは他の同僚と共同作業しているときに、複数のパソコンで同時に同じ Excel ファイルを開く機会があります。Excel ファイルがネットワークドライブやクラウド上で保存されている場合に発生する可能性があります。デフォルト設定では、Alteryx ワークフローの実行時にもし既に開いてる Excel ファイルにアクセスする場合は、ファイルを保存して閉じる必要があります。この欠点を克服するために、ワークフローの実行時に複数のユーザーが Excel ファイルを開いたまま Alteryx から Excel ファイルにアクセスする簡単な改善方法があります。
この記事では、他の複数ユーザーが Excel ファイルを開いているときに Alteryx がその Excel ファイルにアクセスできるようにするために必要な手順を紹介します。
方法:
ここでは 2 つの方法について説明します。
1)共有ブック機能の使用方法:
目的の Excel ファイルを開き、[ファイル] -> [オプション] をクリックすると、ポップアップ ウィンドウが表示されます。 以下に示すように「リボンのユーザー設定」をクリックし、ドロップダウンメニューから「すべてのコマンド」を選択します。
左側のリストを下にスクロールし、「ブックの共有 (レガシー)」をクリックします。次に、右側のリストのすぐ下にある「新しいグループ」をクリックし、この機能を配置するためにこのグループの名前を変更します。 以下の例では「共有する(ユーザー設定)」を作成し選択しています。「追加 >>」ボタンをクリックするだけで、ブックの共有 (レガシー) 機能が追加され表示されます。
結果は以下のように現れます。「OK」をクリックしてこのダイアログボックスを閉じます。
次にもう一度 [ファイル] -> [オプション] をクリックし、ポップアップ ボックスの [トラストセンター] から [トラストセンターの設定] をクリックします。
次のポップアップボックスで「プライバシーオプション」をクリックし、以下に示すように個人情報設定の選択を解除していることを確認します。
最後にメニューから [表示] -> [ブックの共有 (レガシー)] をクリックします。 ポップアップボックスには、このファイルを開いたユーザー名が表示されます。
2)共同編集を使用方法:
この機能は Microsoft 365 (Office) で利用でき、Excel の右上隅にある共有ボタンをクリックします。
Excel ファイルを共有すると、ポップアップウィンドウが表示され、連絡先または組織のネットワークリストからユーザーを追加できます。
ギアアイコンをクリックすると、ファイル共有設定で詳細情報が現れます。
同様に、「共有」ボタンから「アクセスの管理」オプションをクリックすると、ファイルの内容を共有するための個人またはグループの役割を割り当てることができます。
このように、Excel ファイルが複数のユーザーと共有できるように設定されている場合、Alteryx もこのファイルにアクセスできるようになり、たとえ当該ファイルが別のユーザーによって開かれたり使用されたりしても、Alteryx 実行時にエラーなしで読み取りおよび書き込み操作を実行できます。
最後に:
Excel ファイルのデフォルト設定を変更することで、Alteryx は、複数のインスタンスで開かれている Excel ファイルでも、ファイルにアクセスして読み取り / 書き込み操作を行うことができるようになります。